梅シロップは梅の果実を砂糖と一緒に漬け込んで作る甘いシロップです。
梅の自然な酸味と砂糖の甘さが絶妙に組み合わさり、香り高いシロップが生まれます。
炭酸水を加えるとすぐにフレッシュなジュースになります。
炭酸が苦手な方には、水やお湯、牛乳で割っても美味しいですよ。
大人から子供まで、夏の水分補給にぴったりです。
さらに、ソース作りやおやつにも使えるので、アイデア次第でさまざまな料理に活用できます。
この記事では、簡単な梅シロップのつくり方をお伝えします。
梅シロップを作るベストシーズン
梅シロップ作りに最適な時期は、梅の旬である梅雨の季節、およそ5月中旬から6月末です。
この時期は地域によって異なることがあります。
梅シロップを作る際には、主に青梅を使うと良いとされています。
旬の始まりにはスーパーで青梅が販売され始め、旬が終わりに近づくと黄色く熟した梅も見られるようになります。
黄色い梅もシロップ作りに向いていますが、過度に柔らかいものは避け、少し硬めの梅を選ぶことが大切です。
青梅と比べて、黄色い梅からは異なる風味のシロップが作れます。
梅シロップの作り方には様々な方法があり、一つの正解はありません。
基本的なレシピを覚えたら、自分の好みに合わせてアレンジを加えるのがおすすめです。
手作り梅シロップの簡単レシピ
梅シロップを作る際には、基本的には新鮮な梅を使いますが、冷凍梅でも代用できます。
必要な材料と器具
〔梅シロップの材料〕
• 梅 1kg
• 氷砂糖 1kg
甘さを控えめにしたい場合、氷砂糖を2割減らしても良い結果を得られます。
ただし、バランスが大切なので、氷砂糖の量を調整しながらお好みの味を見つけてください。
〔梅を漬ける器具〕
• 容量3L~4Lの瓶(梅1kg用)
適切な大きさの容器で問題ありません。
ただし、金属製の容器は避けましょう。
〔その他の器具〕
• 爪楊枝または竹串
• フォーク(金属製でもOK)
• 清潔な布巾やキッチンペーパー
※フォークは短時間の使用なので、金属製でも大丈夫です。
使用後はすぐ洗いましょう。
容器の準備方法
梅を漬ける前に、容器を以下の手順で準備します。
- 瓶を清掃し、内部の汚れを洗い落として清潔に保ちます。
- 瓶を清潔にします。
基本的な方法は煮沸か熱湯で清潔にします。
瓶が破損しないように注意しながら行います。 - 瓶の乾燥
清潔な布やタオルの上に割り箸を2本置き、瓶を逆さまにして乾燥させます。
日光が当たる場所で乾かすとより効果的です。
他の容器を使用する際の注意点
• タッパーやプラスチック容器の場合、洗った後はしっかりと乾燥させることが大切です。
熱湯の使用は避け、安全な方法での乾燥を心がけましょう。
• 食品用や漬物用の使い捨てビニール袋
新品のビニール袋は基本的に清潔ですので、特別な準備は必要ありません。
梅の前処理方法
- 梅の洗浄
梅は流水で優しく洗い、時々水を替えながら汚れを落とします。
力を入れずに慎重に取り扱います。 - 梅のアク抜き
たくさんの水に梅を浸します。
青梅の場合は約2~4時間が目安ですが、黄色い梅ではアク抜きは不要です。
青梅のアク抜きでは、風味を保つために水に浸ける時間を適切に管理し、定期的に様子を見ながら水切りをすることで、理想的な状態を目指しましょう。 - 梅の水切り
水から上げた梅をザルに広げ、日陰で表面が乾くまで置いておきます。
時間がない場合、清潔な布巾を使って水分を拭き取ることも可能ですが、水滴が残らないようにすることが重要です。
梅の漬け込み手順
- 梅のヘタ除去
次に、爪楊枝や竹串を使って梅のヘタを取り除きます。
ヘタは渋みが出る可能性があるため、取り除くことをお勧めします。
この際、梅に水滴がないか確認し、あれば清潔な布で拭き取ります。 - 梅に穴を開ける
梅の実に穴をあけます。
穴の数に特に決まりはありませんが、串や爪楊枝を使用すると便利です。
〔梅に穴を開ける理由〕
穴を開けることで梅のエキスが抽出しやすくなります。
穴を開け忘れても大きな問題はありませんが、後で梅を食べる場合に穴があると、シワになりにくいです。
黄色く柔らかい梅を使用する際は、シロップをクリアに保つために穴を開けずに加工することがおすすめです。 - 梅と氷砂糖を層にして詰める
梅と氷砂糖を容器に層状に入れていきます。
まず梅を底に敷き詰め、その上に氷砂糖を 均等に敷き詰めます。
この手順を繰り返し、梅と氷砂糖の層を作ります。
最後には氷砂糖を多めに蓋のようにし、容器の蓋をしっかり閉めて漬け込みを完了させます。
梅のエキスが抽出されるのに約1週間から10日かかりますが、飲用可能になります。
しかし、砂糖が完全に溶けてなじむまでは、通常1ヶ月から1ヶ月半程度置くことが推奨されます。
この期間は目安であり、人によっては10日で完成させたり、1ヶ月以上、さらに長期間置くこともあります。
自家製梅シロップの漬け込み後のポイント
- 冷暗所に置く
直射日光を避け、温度変化が少なく湿度の低い場所を選びましょう。
日々の生活で目につきやすく、手が届きやすい場所に置くことで、うっかり忘れずに済むメリットもあります。 - 定期的な梅のチェックとケア
梅シロップの作り方は、漬け込みだけでなく、その後も大切です。
行うべきことは二つあります。
①梅の状態を定期的にチェックすること、
②適切なケアを行うことです。梅シロップは砂糖が溶け出し、梅からエキスが抽出されて作られます。
そのため、毎日数回容器を優しく振って、液体が梅に行き渡るようにします。
梅が液体に完全に浸かるまで状態をチェックしましょう。
3. 熱処理
夏の間に余った梅ジュースは、加熱処理を施して、季節を問わず楽しむことができま す。
①梅ジュースを濾して、ホーローやステンレスの鍋に移します。
②ジュースを沸騰させずにゆっくりと温めます。
③浮き上がってくるアクを丁寧に取り除きます。
アクがなくなったら火を止め、ジュースを冷まします。
この手順を踏むことで、ジュースを適切な濃度で長く楽しめます。
まとめ
この記事では、夏にぴったりの梅シロップの作り方をお伝えしました。
旬の時期に収穫される青梅をはじめ、黄色く熟した梅の選び方から漬け込み後のコツまで紹介しました。
梅シロップは炭酸水だけでなく、水やお湯、牛乳との相性も良く、ドリンクだけでなく料理やデザート作りにも活用できる万能さを持っています。
手作りの梅シロップを通じて、夏の食卓に彩りと涼しさを加えてみませんか?