梅漬けは梅の大きさで変わる?サイズ別、梅の選び方とその影響

梅漬けを作る際、どの大きさの梅を選ぶかは迷うことがあります。
大きい梅と小さい梅があり、選択は個人の好みによりますが、特に初心者には扱いやすいサイズの梅を選ぶことが重要です。

梅のサイズにはSサイズから4Lまで多様な選択肢があり、特別な大きさの梅も見つけることができます。
適切なサイズを選ぶことで、どのレシピも手軽に加工することが可能です。
小さな梅も大きな梅も、それぞれが持つ特性を活かして楽しむことが大切です。

この記事では、扱いやすいサイズの梅と、梅の大きさがどのように影響するかについてお伝えします。

梅のサイズ選びのコツ

梅のサイズには、漬けやすいおすすめのサイズがあります。
一般的には、小さすぎるものより、やや大きめのサイズが扱いやすく、梅を初めて漬ける際には、Lサイズから3Lサイズが適しています
梅の加工に慣れてくれば、自分の好みに合わせてサイズを選ぶことができます。

大きな梅を好むか、小さめの梅を好むか、または中間のサイズを選ぶかは、果肉の量や抽出したいエキスの量によって異なります。
自分に合ったサイズ選びをしましょう。

梅漬けに最適なサイズの選び方

梅を使った製品にはさまざまな種類がありますが、共通して梅の果汁である梅酢を抽出することが重要です。
梅酢は多い方が良いため、小さいサイズよりも果汁を多く含む大きめの梅が適しています

梅を漬ける方法には二つの主な手法があります。

(1)塩や糖を使用する梅干しや、梅シロップのような固体の物で梅を漬け込む方法です
(2)酢などの液体で梅を漬け込む方法です

塩や糖などの固体で梅を漬けこむ方法

このパターンでは、初めに梅を漬けたときは梅酢がない状態です。


時間が経つにつれて徐々に梅酢が抽出され、最終的には梅が梅酢に完全に浸るようになります。
この過程には時間がかかります。

特に梅干し作りでは、すばやくたくさんの梅酢が出ることが大切です。
梅シロップの製作では、砂糖を豊富に使用するため、梅酢が比較的速く出てきます。
どちらの場合も、梅酢を豊富に含むやや大きめの梅が望ましいです。
適切なサイズはLから3L程度と言えるでしょう。

酢などの液体で漬けこむ方法

こちらののパターンでは、最初から梅が液体に完全に浸されているため、作業が容易です。

梅に対して液体の量が多いため、梅酢の量をあまり気にする必要はありません。
それでも、梅のエキスを十分に引き出すことが重要であり、果汁が豊富な大きめサイズの梅が好ましいとされます。
適切なサイズは2L以上です。

このように、梅漬けを作る際の作りやすさと美味しさを両立させたい場合、大きめサイズの梅が推奨されるわけです。

梅のサイズによる影響の違い

これまで梅のサイズが製造のしやすさにどう影響するかに焦点を当ててきましたが、
梅の大きさが具体的にどのような影響をもたらすのかを掘り下げてみましょう。

梅の大きさは単なるサイズの違いだけではなく、実際の影響にも大きな差があります。
特に「小梅」はサイズが小さいというだけでなく、別の品種として扱われることもあるので注意が必要です。

小さな梅の特性

小さな梅は次のような特徴があります。

果肉が少なめで、その結果、梅酢も少ない。
未熟な実(未熟果)である可能性がある。

未熟果は、種がまだしっかりと形成されていない梅のことを指します。
そのため、梅酢が十分に出ない場合があり、長期間持たせるのが難しいことが多いです。
未熟果を避けるためには、5月初旬に市場に出始める梅を急いで購入するのではなく、少し待ってからの方が良いでしょう。

しかし、地域によっては梅の出始めの時期が異なるため、産地を考慮することが大切です。
未熟果は一概に悪いわけではなく、カリカリ梅など特定の用途に適しています。

大きな梅の特徴

大きな梅の特徴は次のとおりです。

果肉が多く、それに伴い梅酢の量も多い。
未熟果である可能性が低いが、非常に大きなものは皮が薄いことがある。

一般的には大きな梅ほど果肉が厚いと思われがちですが、実際には必ずしもそのようなわけではありません。
果肉の厚さは大きさに比例しないこともあります。

種の大きさによる影響

梅を食べる際、種の大きさが果肉の厚さに影響を与えることがあります。
同じ大きさの梅であっても、種の大きさによって違いが出ます
種が大きければ果肉は薄めに、種が小さければ果肉は厚くなることが多いです。

これは梅の品種による違いが大きいです。
例えば、「南高梅」は種の大きさがほぼ一定で、実が大きいほど肉厚であるとされています。
一方で「白加賀」品種は、種が小さく果肉が厚い特徴があります。

市販される梅の中には品種名が記載されていないものも多く、単に「梅」と表示されることもあります。
時には、サイズが適切でも種が大きく、果肉が少ないものに出会うことがあります。
これは買った後に梅の実を割ってみるか、食べるまで分からないことが多いです。

 梅のサイズが作業量に与える影響

梅を漬ける際には、梅のサイズによって必要な作業量が変わってきます

小さな梅の作業量

小さい梅を使う際、作業の量は以下の通りです。

個数が多くなると、作業が手間になる。

同じ重さの梅を使用しても、小さいサイズの場合は大きいサイズの梅に比べて個数が多くなります。
小さいサイズの梅は個数が多くなるため、一粒ずつのヘタ取り作業が増え、梅シロップなどを作る場合は、全ての梅に穴を開ける作業も必要になります。

大きな梅の作業量

大きな梅を使う場合の作業量は以下の通りです。

数が少なくなるので作業が楽になる

同じ重量の小さな梅と比べると、大きなサイズの梅は個数が少なくなるため、作業量が減少します。

梅のサイズごとの漬けやすさの違い

梅を漬けるとき、そのサイズによって漬けやすさに差があります。
それぞれのサイズには長所と短所があり、最適な使い方があります。

(1) 小さな梅

漬ける際の利点
 容器に収めるのが簡単で、漬ける作業がし
やすくなります。

工夫が必要な点
小さいため、梅酢が少なくなる傾向にあります。
重石を使わない方法もありますが、梅が自然に重みを持たないため、梅干しを作る際に梅酢を引き出すのに少し工夫が必要です。

(2) やや大きめの梅

• 漬ける際の利点
梅酢が豊富に出るため、風味が良いです。
梅の重みにより、梅酢の抽出が容易です。

工夫が必要な点
梅同士に隙間が広がり、容器に収めるのが難しくなります。

(3) 非常に大きな梅(4L以上)

• 漬ける際の利点
梅酢が多く抽出されるため、風味豊かになります。

工夫が必要な点
 液体に完全に覆われない場合もあります。
梅干しを作る際に、重石を使用しない方法では梅と梅酢の間に空間をでき、梅酢を引き出す際に少し工夫が必要です。
大きな梅を使用する場合、容器にぴったり収めるための工夫が必要になります。

大きな梅は漬ける際に特別な工夫を必要とすることがあります。
3Lサイズであれば比較的扱いやすいですが、4L以上になると、そのサイズからくる迫力を感じることがあります。

非常に大きい梅を容器に入れると、梅の間のスペースが広がり、容器の容量が大きくなり、より大きな容器が必要になったり、梅を分けて漬ける選択が生まれます。
また、塩などの材料が梅の隙間に入り込みにくくなり、梅酢をうまく取り出すのに工夫必要になります。

梅漬けが初めての場合は、L、2L、3Lサイズの適度な大きさが扱いやすいでしょう。

まとめ

梅漬けに最適な梅の大きさの選び方とその影響をお伝えしました。
梅のサイズを選ぶ際は、やや大きめのサイズが好ましいですが、最終的にはご自身の好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
特に初めて梅を漬ける方には、L、2L、3Lサイズが扱いやすく、梅酢(梅の果汁)もたっぷりと含まれています。

ただし、小さい梅が必ずしも悪いわけではありません。
サイズが小さい場合でも、十分な梅酢が得られる限りは問題なく漬けることができます。
初めて梅を漬ける方は、比較的漬けやすいサイズから始めることをお勧めします。

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