梅の香りが活きた梅醤油は、料理に爽やかなアクセントを加える万能調味料です。
豆腐や麺類にかけるだけで、その味わいが際立ちます。
この調味料は、梅と醤油を漬けることで簡単に作られます。
作り方はシンプルですが、注意すべき点がいくつかありますのでお伝えします。
準備するもの
〔材料〕
・梅:適量
・醤油:適量
材料の比率は固定されていませんが、梅が醤油で覆われるくらいの量が目安です。
不安な場合は梅と醤油を1:1の割合で用意すると良いでしょう。
青梅でも熟梅でも、傷があるものや冷凍梅でも使用可能です。
醤油は普段使っているもので大丈夫です。
〔器具〕
・容器
・梅のヘタを取る、爪楊枝または竹串
容器は梅が入る大きさのものを選びます。
ビンや耐熱容器が推奨されますが、ジッパー付きのビニール袋でも使用できます。
その場合、耐久性があり確実に閉じることができるタイプをお勧めします。
使用する袋は、食品用のものを選ぶことが重要です。
金属製の容器は避けましょう。
金属の蓋を使用する場合は、ラップを挟むか別の方法で蓋をすることを検討してください。
爪楊枝や竹串は梅のヘタを取るために使います。
手作り梅醤油の作り方
梅醤油の作り方は以下のステップに沿って行います。
容器の準備
↓
梅の前処理
↓
梅の漬け込み
↓
漬け置き期間
この手順は特別な計量を必要とせず、簡単に行えます。
容器の準備
容器の準備は次のようになります。
推奨とされる耐熱容器は、食器用洗剤で容器を洗い、しっかりと水で洗い流します。
煮沸し、乾燥させることが重要です。
新しいジッパー付きのビニール袋は特になにもしません。
梅の前処理
梅の前処理は一般的な加工方法に従います。
①梅を水で丁寧に洗います。
たらいやボウルにたっぷりの水を入れ、数回水を替えながら梅を洗う。
② 青梅を使用する場合はアク抜きが必要です。
2~4時間水に浸してアクを取り除きます。
ただし、黄色く熟した梅の場合はアク抜きは不要です。
③梅を水から取り出し、水切りをして乾燥させます。
梅をザルに広げて乾かします。
④ 梅が乾いたら、ヘタを取り除きます。
清潔なタオルやキッチンペーパーで梅を拭き、水滴がないことを確認します。
梅の漬け込みとその方法
梅の前処理が完了したら、次は漬け込み作業です。
梅を清潔な容器に入れ、醤油を加えます。
梅が完全に隠れるくらいの醤油を入れることがポイントです。
早く完成させたい場合は、青梅に切れ目を入れるか、冷凍梅をそのまま使うと良いでしょう。
漬け置き期間
漬け置き期間はおおむね3週間から1ヶ月が目安です。
梅に切れ目を入れたり、冷凍梅を使用したりすると、期間を短縮できます。
この間、冷暗所に置くのが理想的です。
醤油が梅の風味を吸収し始めたら、使用しても良いですが、梅自体を使いたい場合はもう少し長く置いておくと良いでしょう。
これは個人の好みによります。
梅が醤油の表面から出てしまわないよう、定期的に容器を優しく揺すって梅が完全に浸かるようにします。
梅醤油を長く楽しむための注意点
梅醤油が完成したら、3週間から1ヶ月で梅の風味が醤油に移ります。
大量に作った場合は、使いやすいサイズの容器に小分けすることをおすすめします。
梅は醤油に浸かった状態が最適です。
清潔で密閉できる蓋付きの容器を使いましょう。
容器は煮沸し、しっかり乾燥させてください。
冷蔵庫に入れることが最適ですが、早めに使い切ることが望ましいです。
梅醤油の表面に時々見られる白い膜は、自然界に広く存在する産膜酵母(さんまくこうぼ)という酵母の一種が作り出すものです。
これは一般的な現象であり、梅醤油に悪影響を与えるものではありません。
もし白い膜が見られた場合、清潔なスプーンでそっと取り除くことができます。
日常的なチェックと適切な対応で、梅醤油を新鮮な状態で楽しむことができます。
予防としては、容器を冷蔵庫に入れ、定期的に内容物を混ぜることが挙げられています。
発生した場合の対処法としては、清潔なスプーンで取り除いたうえ、よく混ぜることです。
初心者は少量から始めることよいでしょう。
梅醤油の活用法
梅醤油は、基本的には梅を醤油に漬けるだけのシンプルなものですが、そのまま料理に使ったり、他の調味料と組み合わせて新しい味を作り出すことができます。
わずかな酸味とさわやかな味わいが特徴です。
例えば、冷ややっこ、サラダのドレッシングや炒め物、麺類のタレとして使うと、料理に爽やかな風味を加えることができます。
パスタの隠し味、肉や魚のマリネ、煮物や焼き物などにも活用できます。
梅の風味が特徴の醤油は、和食だけでなく洋食や中華料理にも幅広く使える万能調味料です。
手作りの梅醤油を活用して、食卓を彩りましょう。
梅醤油に使った梅も様々な料理で活用できます。
青梅を使用した場合は、果肉が固いため、細かく切って炒め物や酢の物、サラダに入れるのが適しています。
熟した梅を使った場合は、柔らかいので、肉や魚の漬けダレとして潰して使ったり、揚げ物や煮物の材料としても使えます。
まとめ
梅醤油の作り方や注意点についてご紹介しました。
梅醤油は、その爽やかな風味で料理を引き立てる万能調味料です。
基本の材料は梅と醤油で、1:1の割合が目安。
重要なのは、適切な容器の選択と清潔に乾燥させることです。
梅の前処理後、容器に漬け、3週間から1ヶ月置きます。
冷蔵庫に入れ、時々容器をゆすること事が大切です。
梅醤油は多用途で万能な調味料であり、その独特の酸味と爽やかな味わいを生かして様々な料理に活用できます。
ぜひ梅醤油を作ってみてくださいね。